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資金調達する際のポイント

2017/5/1
税理士 前 孝尚

先日、平成28年度補正予算「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」の採択結果が公表されました。今回は、これにちなんで、会社が資金調達する際のポイントを書いてみます。

1. 資金使途

何のために必要な資金なのか?」を明確にすることが重要です。一見、当たり前のように思えますが、ここが曖昧なために、審査が通らないというケースが多いです。皆さんの中にも、申し込みをする際に、事業内容そのものよりも、設備の導入を目的に計画を立てている方がいるのではないでしょうか?

2. 返済原資

融資の場合は、返済の元になる収益力を指します。補助金の場合は、計画を達成できるだけの収益力です。いずれの場合も、その根拠が何であるかを明確にする必要があります。ここで重要なことは、マーケットの規模と自社が獲得するシェアを示すことです。その上で、販売先とのリーチの詰め方や値決めについて、具体的に書くことができれば、審査を通る可能性がグッと高まります。

 

3. 人物に懸念がないこと

これは、申し込みをする者(=社長)の仕振りを意味します。仕事熱心であることは当然ですが、計数に強いかどうかも重要なポイントになります。技術に対して情熱を持っているのは良いことですが、それを相手に伝えることができなければ、宝の持ち腐れです。ビジネスの共通言語は「数字」です。これが理解できているかも、重要な審査ポイントになります。

 

こうした点に注意して計画書を作成すると、自然と締まった計画書になりますので、一度試してみてください。

税理士 前 孝尚 税理士

前 孝尚

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税理士
前 孝尚税理士事務所 所長

地方銀行にて融資業務を担当し、中小企業の融資実務に精通。その後、ベンチャーキャピタルで自社の資金調達を始めとしたファイナンス業務と開示業務、及び投資先企業の調査業務を担当。他、国内製造業にて、原価管理業務、生産管理システムの導入、退職金制度の設計などの経験を有する。
現在は、事業再生に力を入れるとともに、医療介護分野での経営改善にも積極的に携わっている。

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