その他
国税がクレジットカードで納付できるようになりました
2017/5/1
税理士 池田 千惠
国税の支払いと言えば、従来は銀行窓口で納付が最もオーソドックスな方法でしたが、イータックスを通じて行えるダイレクト納付に加え2017年1月4日からクレジットカードで納付ができるようになりました。
今回はクレジットカードで国税を納付するときのメリットデメリットをご紹介させていただきます。まず、メリットとしては、利用可能なクレジットカードの種類が多いこと(VISA、MasterCard、JCBなど主要なカード会社は網羅しています)、クレジットカードのポイントが貯まること、銀行窓口まで行かずとも24時間納税手続きが行えることがあげられます。そして違った側面のメリットとしては、クレジットカードで支払うことにより納税の時期が遅らせることができ資金繰りの面で余裕ができることなどが挙げられます。この支払に関しては一括支払いだけでなく、分割払い、リボ払いなど選択することも可能です。
デメリットとしては、納税額が1,000万円未満までしかクレジットカードで納付が行えないこと、決済手数料がかかることが挙げられます。決済手数料ですが、1万円納付ごとに税込で82円の決済手数料がかかります。高還元のクレジットカード(1%位)であればポイントで得することができますが、通常のカードのポイント率では決済手数料が上回ることになるかと思います。どのくらい決済手数料がかかるかは、「国税クレジットカードお支払サイト」でシミュレーション計算が可能です。
以上、メリットデメリットを踏まえ、自社に応じた適切な納税方法を選んでいただければと思います。